みなさんは「3K」という言葉を聞いたことはありますか?
「3K」という言葉は、1980年代末ごろから広く使われるようになりました。当時は、バブル景気の全盛期で、華やかな職業へのあこがれが強く、「3K(きつい・汚い・危険)」と呼ばれるような地道で体力的・精神的に負担の多い職業は敬遠される傾向がありました。
弊社の仕事、つまり法面作業員は残念なことに、危険であることや、過酷な労働条件であることから、「3K」の代表格の一つとも言われてしまっています。
しかし私の考えでは「3K」ではなく「6K」だと考えています。
「6K」とは、重労働(きつい)、汚い(きたない)、危険(きけん)、孤独(こどく)、高齢化(こうれいか)、高度化(こうどか)の頭文字をとったもので、法面工の職人が抱える問題を表しました。
・重労働は、法面工の作業は体力的にも精神的にも負担が大きいことを意味します。
・危険は、法面工の作業は落石や崩壊などの危険が常に伴うことを意味します。
・汚いは、法面工の作業は泥や埃などで汚れることを意味します。
・孤独は、法面工の作業は一人で行うことが多く、コミュニケーションや支援が少ないことを意味します。
・高齢化は、法面工の職人の平均年齢が高く、後継者が不足していることを意味します。
・高度化は、法面工の技術や品質が高くなり、専門性や知識が求められることを意味します。
これらの問題に対処するために、弊社は以下のような取り組みを行っています。
- 重労働に対しては、機械化や効率化を進めることで、作業負荷を軽減
- 危険に対しては、安全管理や教育を徹底し、事故や災害を防止
- 汚いに対しては、清掃や衛生管理を行うことで、作業環境を改善
- 孤独に対しては、チームワークやコミュニケーションを促進することで、仲間意識やモチベーションを高める。
- 高齢化に対しては、若手の採用や育成を行うことで、後継者の確保や技術伝承を行う。
- 高度化に対しては、研修や資格取得を行うことで、スキルアップやキャリアアップを行う。
これらの取り組みによって、法面作業員の仕事の魅力や価値を高めることができれば、若い世代にも注目される職業になるかもしれません。また、社会的な評価や尊敬も得られるようになるでしょう。
法面作業員は、私たちの暮らしを守る重要な役割を担っています。その仕事に誇りを持ち、6Kから脱却するためにこれからも努力していきます。